エアコンサイズの選び方 選定畳数目安 メーカー畳数目安よりも小さくて大丈夫
エアコンを見に家電量販店に行くと、エアコン設置の目安として、畳数が書いていますが大抵の人は、それを見て自分の部屋にあった畳数か、またはそれ以上の余裕を見た物を購入しますよね。
私も同じくメーカーの畳数目安を参考にして購入していました。
新築で家を建てたときに、ふと思いました。
現在の家は高断熱高気密で昔の家とは違う。
エアコンの畳数も目安は条件によって違うはず。
今回はエアコンはメーカー目安の畳数でなくても大丈夫という話をします。
エアコンのメーカー畳数目安よりも小さくて大丈夫でした。
2019年に新築で家を建てました。
建てた家のリビングは19畳です。
本来ならば19畳のエアコンか余裕をもってそれ以上の性能をもつエアコンを選定します。
しかし今回は14畳用のエアコンを取り付けました。
現在、外気温35度でも快適に過ごせています。
それもエアコンの能力は問題なく余裕で運転しています。
メーカー畳数表示基準は昔から変わっていない。
現在、新築で家を建てた場合「1999(平成11)年基準」次世代省エネ基準の住宅になっています。
今の時点で家を建てると普通に高断熱、高気密の家になっていてエネルギーロスがとても少ないのです。
しかし、エアコンの目安となる畳数表示は1964年に制定されてから一度も変わっていないという変なことになっています。
1964年の昔の家を基準に畳数表示が現在もされています。
つまり、メーカーの畳数目安としていたのは昔の家で、今の高断熱高気密の家とは乖離があるということです。
エアコンは小さい方が効率がいい
エアコンは小さい方が効率がよくなります。つまり電気代が安くなります。
これはエアコンのカタログを見れは一目瞭然です。
通年エネルギー消費効率(APF)という指標があってこの値が大きいほど電気代がかからないことを示しています。
下記は富士通のエアコンのカタログスペックです。
型式 | 大きさ | APF効率の良さ |
AS-C22J-W | 2.2kW | 5.8 |
AS-C25J-W | 2.5kW | 5.7 |
AS-C28J-W | 2.8kW | 5.7 |
AS-C40J-W | 4.0kW | 5.0 |
AS-C56J2W | 5.6kW | 5.0 |
この数字から見ても大きいエアコンの方が通年エネルギー消費効率(APF)が小さくなていることが分かります。
つまり大きい方が効率が悪く、電気代が掛かってしまうということです。
このことから、電気代を節約したいのであれば、部屋の条件にもよりますが、無駄に大きなエアコンは付けに方がよいことが分かります。
大きな部屋でも、容量の大きいエアコンをつけるのではなく、小さい効率の良いエアコンを二台付けるということも有効になります。
二台であれば壊れても片方だけでも動かすことができ、空調が全く効かないというリスクを減らすことができます。
但し、デメリットとしては広い設置場所が必要になったり、設置費用もかさみます。
最後に
まとめになります。
- メーカーの畳数目安は昔の家基準になっている。
- 現在の家であれば小さいエアコンでも大丈夫。
- エアコンは小さい方が効率が良い。
現在の家であればメーカーの推奨の目安畳数よりも小さいエアコンで大丈夫。
ついでに小さいエアコンの方が効率がよく電気代がかからないので、メーカーの進める大きいエアコンは省エネにはならない。
更に、大きいエアコンは値段も高い。
注意していただきたいこと、家の構造条件(窓が多いだとか)、環境(地域の気候)など条件に合ったエアコンの選定が必要です。
築年数の経っている家はメーカーの畳数目安に従った方がよいです。
また、暖房機能などは冷房よりも劣り、室外機の凍結なども起こりえますので、その点も注意が必要です。
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