家電の待機電力は気にするな。スイッチ付き電源タップで電気代削減は無意味。

今回はスイッチ付き電源タップの操作による待機電力削減は意味がない、という話をします。

省エネ意識の高い私。

スイッチ付き省エネ電源タップでこまめに電源のオンオフをしていました。

これが結構面倒でしたが、電気料金が下げられると思い真面目にコツコツと実行していました。

しかし、数年で電源タップのスイッチが壊れ始め、家にあるタップを買い替える羽目になりました。

改めて、電気料金の削減効果を検証した結果、無意味なことしていたと気づきました。

今の家電品の待機電力はかなり少なくなっている。

最近の一般的な家電の待機電力は下記になります。

待機電力(W) 1年間の電気料金(円)
テレビ 0.4 87.6
電子レンジ 0 0
HDプレーヤー 0.15 32.85
トースター 0 0

一昔前までの家電製品は待機電力が高く、元から電源を切ることによって電気代削減の効果が期待できました。

しかし、現在の家電製品は省エネの意識が高まりから、待機電力が極限まで低く抑えられています。

物によっては待機電力がゼロの家電もあり、電源タップのスイッチをオフにする意味がないものもあります。

ランプ付きの電源タップ自体で電気を消費する。

ランプが付いているタップに限りですが、ランプ自体も少なからず電気を消費します。

電力は0.1Wと仮定して使った場合の1年間の電気料金は21.9円です。

計算式
電気料金単価 25円/kwh だった場合
0.1W×24h×365day÷1000×25円=21.9円

スイッチのオンオフの作業時間がもったいない。

オンオフの時間もかかるし、面倒くさい。

たとえば出勤時にオフして、帰宅でオンをする場合。
タップの位置まで行って、スイッチの操作する時間を5秒とすると一年間で1時間を使ってしまいます。

5秒×2回×365日=3,650秒
操作回数 730回
作業時間 1時間

時給分を消費してしまいます。

いちいちスイッチの操作をするのもストレスがかかります。

不用意なスイッチのオンオフで壊れる。

家電製品、パソコンなど、起動中にいきなり電源を切ると壊れるリスクが高くなります。

パソコンなど、読み書き中の電源オフは致命的です。

タップにスイッチが付いていると簡単に電源をオンオフできるため、間違って電源を切ってしまう頻度が高まります。

間違って高価な家電製品を壊しては本末転倒です。

電源タップのスイッチが壊れる。

こまめなスイッチのオンオフはタップのスイッチの寿命を縮めます。
一日二回で年間730回の操作です。
更に頻繁に操作した場合は1年でだめになることもあります。

私の場合は2年でだめになりました。

スイッチ付きの電源タップは一個1,500円位します。

まとめ

タップを使用して失う一年間の金額が下記です。

損失金額(円)
タップの電力消費 20
操作時間の損失金額 1,000
電源タップ故障 750
操作ミスによる損失 α
合計 1770+α

年間で1,700円+αを失う訳ですが、電源タップを使用して1,700円+α以上電気料金を下げられれば効果ありとなります。

1,700円の電気料金を下げるには7.76Wの削減が必要です。

計算式

1700÷25円÷365÷24h×1000=7.76w

テレビの待機電力でも現在は0.4Wですのでテレビ19台分です。

無理でしょう。

待機電力削減を目的で、スイッチ付きタップで操作しているのであれば今すぐ止めましょう。

という結論です。